「夏のバイオ教室」参加研究室紹介と実習内容案内

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部門

研究室

(上段)研究室紹介、(下段)実習内容

生物資源開発管理学

生物保護管理学

環境にやさしい微生物殺虫剤(バシルス・チューリンジエンシス)の殺虫機構に関する研究を行っている。

1. 殺虫性細菌バシルス・チュウリンジエンシス(BT)の顕微鏡観察

2. 蚊の幼虫(ボウフラ)、蛾の幼虫に対するBTの殺虫試験

農業薬剤化学

生物がいとなむ生命現象に関係している様々な化学物質を化学的立場より解析し、その利用について研究しています。

1. 植物色素を取り出す:植物より光合成に重要な役割を果たしているクロロフィル・カロテンなどの植物色素を抽出する。

2. 植物色素量を測定する:植物色素の量を分析機器を用いて測定する。

3. 植物色素の機能を探る:様々な生理活性化学物質を用い植物色素への影響を観察し、その機能を考察する。

植物資源科学

土壌微生物学

 土壌を中心とした生態系が示す、作物生産機能や物質循環、物質変換をになう微生物群集の構造と機能の解明を、生態学的、生化学的、遺伝子工学的手法を用いて進めている。

1. 土壌環境に生息する微生物の数を調べる: 土壌中の微生物の蛍光染色と蛍光顕微鏡観察

2. 土壌環境に生息する微生物の種類を調べる: 土壌からの微生物DNA抽出、PCR増幅と制限酵素処理、電気泳動によるフラグメント解析、データベースを利用した微生物の系統分類

生物機能科学

生物化学

生物化学分野では生物の生理活性タンパク質(酵素など)の立体構造を解析し、その生理活性がどのようにして発揮されているかを分子的詳細に解析する研究を行なっています。

1. タンパク質の性質:タンパク質の物理的性質を調べる(吸光、変性、塩析など)

2. 酵素活性:タンパク質分解活性、遺伝子増幅活性(PCR)など

3. タンパク質の立体構造:コンピューターによるタンパク質の立体構造の解説

栄養化学

ヒトゲノム計画も終わり、ポストゲノム時代に入りました。その情報を使って、病気にならないように栄養学ではその人の遺伝子にあった食事プランを考えています。今回はほ乳類の組織からのDNAの抽出および解析を体験してもらいます。

変異をもつ動物の臓器からDNAを採取する。そのDNAを鋳型として、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行い。変異をもっている場所を増幅する。制限酵素で消化し、電気泳動で確かめる。

食糧化学

我々の研究室では、動物培養細胞および実験動物などを用いて食品の重要な機能の一つである生体調節機能を明らかにし、機能性食品の創成に導くことを研究目的としている。

1. 動物細胞の姿を探る:正常およびガン細胞などの光学顕微鏡観察。

2. 動物細胞の内部構造を探る:核とβ-アクチンを二重染色し、蛍光顕微鏡観察。

3. 動物細胞の遺伝子にせまる。:・動物細胞のDNA抽出とPCRによる遺伝子増幅・DNAの分離と検出

畜産化学

当研究室では、新しい筋肉細胞増殖因子の分離精製とその機能, 食肉中に含まれる新規生理活性物質の生理機能, 牛肉脂肪栄養評価ならびに牛肉摂取の生体生理効果などの研究を行っています。

1. 筋肉培養細胞の観察

2. 筋原線維の分離と収縮能の観察

食品分析学

多成分混合系から成る食品成分の動態並びに作用機作について,分析化学的側面から解析を行っている.

食品の有する様々な機能の中で、二次機能(官能性)、三次機能(生体調節機能について概要を紹介する。

二次機能:おいしさを決定付ける味及び香りについて、その前処理法、機器分析法を紹介する。

三次機能:生体調節機能のなかで、高血圧及び糖尿病について、その発症メカニズム及び検定法を紹介する。また、様々な研究に係わる分析機器の紹介も行うこととする。

食品製造工学

食品製造工学研究室では、より高い品質を有する食品を製造する為の食品製造装置の開発及びその原理の探求を行っている。

1. 新規殺菌装置について:高圧殺菌装置を動かしてみる。超臨界二酸化炭素殺菌装置を動かしてみる。オゾン殺菌装置を動かしてみる。

2. 香りの評価:加熱処理により食品の香りがどの様に変化するかを調べる。

食品衛生化学

食中毒菌を簡単に素早く探し出す方法、耐熱性をもつ食中毒菌胞子ができる仕組み、 遺伝子操作を用いて高等植物を凍結傷害から守るための研究を行っている

病原大腸菌O157、サルモネラなど食中毒細菌のコロニー観察と顕微鏡観察およびPCR法による食品の食中毒細菌検査

発酵化学

好気性細菌、嫌気性細菌、酵母菌、糸状菌(かび)を対象として、それらの多様にして多彩な機能を分子レベルで解明し、

遺伝子工学、タンパク質工学および進化分子工学を活用して新しい機能を付与したり、機能を強化することで高度な能力をもつ微生物を開発しています。

1. PCB分解菌の育種

2. 大腸菌での外来遺伝子の大量発現

微生物工学

微生物の培養工学と代謝工学に関する研究、地球環境保全のための微生物利用技術の開発、有用微生物の分離・同定・分子生物学的手法による機能の改善、酵素や新規生理活性物質の構造と機能・遺伝生化学的研究

乳酸菌は未来社会の強い味方!!

1. 乳酸菌とは:

培養してみよう。顕微鏡で観察してみよう。遺伝情報の本体、DNAを取り出して調べてみよう。

2. 乳酸菌の働き:

環境にやさしいプラスチック(生分解性プラスチック)の原料、L-乳酸をつくらせよう。

生分解性プラスチックの製品を手にとってみよう。悪玉菌を殺す抗菌性ペプチド、バクテリオシンをつくらせよう。

海洋資源化学

海洋生物資源(海産動物、海藻および海洋微生物)から有用な新しい生理活性物質を探索して構造を決定したり、遺伝子を単離して利用する研究を行っている。

1. 褐藻から抗酸化性物質を抽出し,薄層クロマト法で検出する。

2. 緑藻からプロトプラストを作出し、顕微鏡で観察する。

遺伝子資源工学

遺伝子制御学

当研究室では大きく二つに分けて遺伝子発現制御の実験的解明とコンピュータによる解析を行っている。

1. ウェブ上に存在する各種生物データベースの紹介

2. コンピュータによるタンパク質の立体構造の観察

3. コンピュータによる遺伝子発現ネットワークの観察

蛋白質化学工学

酵素の働く仕組みを,酵素反応の効率,タンパク質の構造や安定性など様々な側面から調べている.

1. 酵素活性の測定

2. 速度論的パラメータの算出

3. 酵素の安定性

4. その他

細胞制御工学

高等動物細胞の機能分化の機構を明らかにし、分化した機能の発現を任意に制御する方法を細胞生理学的および遺伝子工学的に構築することを目的としている。

ヒト正常細胞・ガン細胞の顕微鏡観察、ヒト細胞への遺伝子導入と蛍光顕微鏡観察、ヒト細胞からのRNAの抽出とPCR法による遺伝子の検出

微生物遺伝子工学

遺伝子工学を利用して放線菌、乳酸菌、好熱性細菌、納豆菌、真核細胞の有用な遺伝子を探索し、DNARNAなどの遺伝情報を解析して有効利用(生命現象の解明、有用物質の生産など)を目指しています。

1. 微生物の姿を探る:コロニー観察と光学顕微鏡観察、蛍光顕微鏡観察、λファージのプラーク観察

2. 微生物の遺伝情報を探る:プラスミドDNAの抽出、乳酸菌染色体DNAの抽出、アガロースゲル電気泳動による解析

3. 微生物の生命機構を探る:PCRとクローニング、形質転換(塩化カルシウム法・エレクトロポレーション)

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